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再生医療につながる幹細胞培養液について

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医療再生について

最近、美容界でも使われている最強の成分「幹細胞培養液」ってご存知ですか?幹細胞培養液とは再生医療につながるとても効果の高い成分だと言われています。今回は新しい医療として現在注目を浴びている「幹細胞培養液の再生医療」について調べてみたので良かったら読んでください♪

 

そもそも再生医療とは?

再生医療とは、人間の細胞がもともと持っている再生能力を利用した医療のことです。再生医療の目的は失われた、あるいは傷ついた臓器や組織を回復させることであり、これが成功すれば病気やケガを根本的に治療することができます。

 

再生医療に使われる幹細胞とは?

この再生医療のカギとなるのが「幹細胞」です。普通の細胞は他の細胞に変化することはできず、目の細胞がいきなり皮膚の細胞に変わるということはありません。しかし幹細胞には別の種類の細胞に分化する「分化能」と、分裂して自己と同じ細胞を作り出す「自己複製能」があり、これらの能力を利用することによって再生医療が可能になります。

 

幹細胞を分かりやすくすると

一口で再生医療といってもいろいろな種類がありますが、そのうちの一つに新しい臓器の移植があります。幹細胞をもとに目的となる臓器を作り、その臓器を自分自身に移植することによって病気、あるいはケガを根治させることができるのです。臓器のスペアを作ることができる、といえばわかりやすいかもしれません。

 

再生医療が普及すれば医療は大きく変わり、病気やケガで苦しんでいる多くの人たちが救われます。再生医療の実用化を推進するため、現在世界中で研究がなされています。

 

再生医療に使われる幹細胞について

幹細胞について

再生医療に利用される幹細胞は、あらゆる細胞を作り出すことができる「多能性幹細胞」と骨髄や肝臓などに存在する「組織幹細胞」の2種類に分けられます。さらに多能性幹細胞にはES細胞とiPS細胞の2つがあります。ここでは、ES細胞、iPS細胞、組織幹細胞についてそれぞれ説明します。

 

▶ ES細胞

ES細胞は発生初期の胚の内側にある細胞を培養して作られる細胞で、「万能細胞」とも呼ばれます。胚とは、受精卵が分裂を重ねて100個のほどの細胞の塊になったもののこと。胚から作られるES細胞は受精卵に近い能力を持っているため、あらゆる細胞に分化することができます。また、適切な環境下にあれば半永久的に維持することが可能です。

しかし、ES細胞を利用した再生医療の実用化には多くの弊害があります。まず、拒絶反応の問題です。ES細胞から臓器を作ることに成功したとしても、それは患者さんにとっては他者の臓器です。そのため、移植を行ったときに身体が臓器を異物とみなして攻撃してしまう恐れがあります。

また、ES細胞は命の源ともいえる胚を壊さなければ作成することができないため倫理的な問題も生じます。もちろん、ES細胞を作るときには胚の提供者の同意を得ることになっています。しかし小さな命を摘み取ることに変わりはないため、ES細胞を利用した再生医療には賛否両論があるようです。

 

▶ iPS細胞

iPS細胞はまたの名を「人口多能性幹細胞」といい、山中教授率いる京都大学の研究グループによって2006年に世界で初めて作られました。それまではES細胞が再生医療の中心となっていましたが、現在ではiPS細胞も大きな可能性を秘めているとして期待を集めています。

iPS細胞とは、その名の通り人工的に作られた多能性幹細胞のことです。すべての細胞は受精卵に由来しているため同じ遺伝子を持っていますが、ある組織の細胞が他の組織の細胞に変化するということはありません。これは、その細胞に必要な遺伝子情報以外は読み取れないようにロックがかけられているからです。

このロックを外すのが「リプログラミング因子」と呼ばれるものです。リプログラミング因子を皮膚などの細胞に導入することによって、ES細胞とほぼ同じ分化能を持った細胞を人工的に作りだすことができるのです。

iPS細胞であればES細胞のように倫理的な問題は生じず、また自分自身の細胞からiPS細胞を作れば拒絶反応が起こるリスクも低減されます。しかし効率的に作成するのが難しいこととES細胞と同様に癌化のリスクがあることから、現段階ではほとんど実用化されていません。

 

▶ 組織幹細胞

組織幹細胞とは、人間の身体の組織の中に存在する幹細胞のことです。髪の毛が伸びたり爪が伸びたりするのは、組織幹細胞が新しい細胞を作ってくれるからです。組織幹細胞には様々な種類があり、代表的なものとしては神経幹細胞、上皮幹細胞、肝幹細胞、造血幹細胞、間葉系幹細胞などがあります。

組織幹細胞は、ES細胞やiPS細胞のようにあらゆる種類の細胞に分化できるわけではありません。しかし、いくつかの種類の細胞に分化する「多分化能」はもっており、例えば間葉系幹細胞であれば筋肉、脂肪、神経、軟骨などに分化することができます。

前述したように組織幹細胞はすべての細胞に分化できるわけではないため、応用の範囲は限られます。しかし、倫理的な問題がない、遺伝子操作が必要ない、癌化のリスクが低いといわれている、など多くのメリットがあります。なお、組織幹細胞の臨床研究はES細胞やiPS細胞に比べて一歩進んでいるようです。

 

再生医療に利用される「幹細胞培養液」

幹細胞を利用した再生医療は大きな可能性を秘めているものの、実用化は簡単ではなく未だ研究段階にあります。しかし、再生医療の技術から生まれた「幹細胞培養液」はすでに実用化されています。

 

幹細胞培養液とは?

幹細胞培養液とは、脂肪由来幹細胞を培養したときに抽出される分泌液を滅菌処理したもののことです。これには細胞の成長や分化を促進する成長因子や創傷治癒に関係のあるサイトカインなどが含まれており、医療分野や美容分野で応用されています。

 

幹細胞培養液の適応例

具体的な適応症例としては、歯周組織再建、皮膚創傷、アトピー性皮膚炎、心筋梗塞、関節リウマチ、劇症肝炎、肺線維症、炎症性脳疾患、脳虚血障害、急性腎障害、骨欠損、腹膜炎、がん患者のQOL改善、美容、アンチエイジングなどがあります。幹細胞培養液は外用薬や注射剤として利用されているほか、幹細胞培養液を利用した化粧品である「幹細胞コスメ」も数多く販売されています。

なお、幹細胞培養液は「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」に沿って作られます。無菌であることを確認できたもののみが使用されているので、感染症について心配する必要はないといえるでしょう。

 

幹細胞培養液のまとめ

今までであれば、何らかの理由で臓器を失った場合には対症療法しかできませんでした。腎臓が機能しなくなった場合であれば、日本では人工透析を行うのが一般的です。しかし、一生人工透析を続けるのは患者さんの生活を大きく制限してしまいます。また、生涯医療介入が続くことは家族にとってもかなりの負担となります。

これを根本から解決できる可能性があるのが、再生医療です。再生医療で新しい腎臓を作って移植することが可能になれば、患者さんはもともとの健康体に戻ることができます。人工透析が必要なくなるので患者さんのQOL向上が期待でき、また家族の負担も軽減できます。

さらに、すでに実用化されている幹細胞培養液にも注目が集まっています。医療はもちろんのこと美容に対する効果も期待できるため、多くの女性が幹細胞コスメを使用しています。

幹細胞や幹細胞培養液を利用した再生医療はまだまだ発展途上の段階ですが、人間の将来を変えておく大きな可能性を秘めています。そのため国も再生医療の実用化を推進しており、研究開発助成などを行っています。私たちが再生医療の恩恵を受けられるようになる日も、そう遠くはないかもしれません。

 

 

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