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3種類の幹細胞培養液

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これからの医療を変えるとして話題になっているのが、細胞の再生能力を利用した再生医療です。そして、再生医療の技術から生まれた「幹細胞培養液」も医療分野や美容分野に応用できるとして話題になっています。ここでは、すでに化粧品に使用されている3つの幹細胞培養液についてみていきましょう。

 

ヒト由来幹細胞培養液

3種類の幹細胞培養液のなかで、もっとも注目度が高いのはヒト由来幹細胞培養液です。これは、その名の通りヒトから採取した幹細胞を用いて作られた培養液のこと。まずは、ヒト由来幹細胞培養液の特徴について詳しくみていきましょう。

■脂肪幹細胞培養液と神経幹細胞培養液

ヒト由来幹細胞培養液には、「脂肪幹細胞培養液」と「神経幹細胞培養液」の大きく2種類があります。脂肪幹細胞培養液はヒトの皮下脂肪から採取した幹細胞を培養して作られており、主に韓国人の皮下脂肪が使用されています。細胞の成長を促す成長因子やコラーゲン、ヒアルロン酸などが豊富に含まれているため、肌にハリを与えることができます。

それに対して、神経幹細胞培養液は歯茎の神経細胞から採取した幹細胞を用いて作られています。日本人の幹細胞が使われることが多く、脂肪幹細胞と比べて分化が多いのが特徴です。化粧品として用いる場合の大きな違いは美白効果で、シミやくすみの原因となるメラニンの増殖を阻害するため脂肪幹細胞培養液よりも高い美白効果があるといわれています。

脂肪幹細胞培養液と神経幹細胞培養液で、どちらかがより優れているということはありません。スキンケアの目的や自分の肌との相性を考えながら選ぶとよいでしょう。

■ヒト由来幹細胞培養液はもっとも効果が高い?

3種類の幹細胞培養液のなかでもっとも効果が高いと考えられているのが、ヒト由来幹細胞培養液です。これは、細胞を活性化する効果が一番期待できるのがヒト由来幹細胞培養液だからです。

ヒトの細胞の表面には、受容体と呼ばれるタンパク質が存在します。細胞を活性化するためには特定の物質を受容体に結合させる必要があり、ヒト由来幹細胞培養液には細胞を活性化させる成長因子や免疫力に関係するサイトカインなど受容体に結合できる「特定の物質」があることがわかっています。そのため、ヒト由来幹細胞培養液には組織を再生させる作用があると考えられているのです。

これに対して、植物由来幹細胞培養液や動物由来幹細胞培養液のヒトの細胞に対する効果およびメカニズムは明らかではありません。確実な効果を期待するのであれば、ヒト由来の幹細胞コスメが適しているといえるでしょう。

■ヒト由来幹細胞培養液の安全性

ヒト由来幹細胞培養液を使って副作用が発生したケースは今のところはなく、安全に使用できると考えられています。ヒトの細胞をもとに作られているのですから、当然といえば当然といえるかもしれません。

しかし、ヒト由来幹細胞培養液の歴史はまだ浅いため今後副作用が発見される可能性はあります。ヒト由来の幹細胞コスメを使用するときにはそのことを念頭に置き、万が一肌に異常が出たら使用を中止するようにしてください。

 

植物由来幹細胞培養液

植物由来幹細胞培養液も、化粧品によく使用されています。ヒト由来幹細胞培養液と比べると効果は明らかではないものの、多くの人が植物由来幹細胞培養液を使用した幹細胞コスメを使ってアンチエイジングを成功させていることもまた事実です。

■リンゴ幹細胞エキスとアルガン幹細胞エキス

植物由来幹細胞培養液として有名なのは、「リンゴ幹細胞エキス」と「アルガン幹細胞エキス」の2つです。どちらもアンチエイジングに効果があることに変わりありませんが、主な作用は少々異なります。

・奇跡のリンゴ「ウトビラー・スパトラウバー」

植物由来幹細胞培養液を語るにあたって外せないのが、「ウトビラー・スパトラウバー」です。これは長期保存するためにスイスで改良されたリンゴで、なんと放置していても4カ月もの間腐ることがありません。比較的賞味期限が長いリンゴですが、それでも4か月もつというのは通常では考えられませんよね。その保存期間の長さから、ウトビラー・スパトラウバーは「奇跡のリンゴ」と呼ばれています。

そして、スイスではウトビラー・スパトラウバーの幹細胞の抽出に成功しました。ウトビラー・スパトラウバーの木は世界にたったの20本しかないためリンゴそのものを手に入れることはできませんが、この幹細胞の培養液は化粧品に使用されています。奇跡のリンゴの幹細胞培養液を使った幹細胞コスメには高い抗酸化作用があり、シミの改善に効果があると評判になっています。

・モロッコの「アルガンツリーの新芽」

ウトビラー・スパトラウバーを使った幹細胞コスメの次に多いのが、「アルガンツリーの新芽」を使った幹細胞コスメです。アルガンツリーはサハラ砂漠の北西に位置するモロッコに生息する樹木で、暑さに対して強い抵抗力を持ちます。アルガンツリーの新芽の幹細胞が使用されるのは、強い生命力をもつためだといえるでしょう。

なお、アルガン幹細胞エキスはリンゴ幹細胞エキスとは異なり主に真皮幹細胞にアプローチします。そのため肌のハリを取り戻すことができ、気になるシワやたるみを改善することができます。みずみずしいもち肌を手に入れたいという人は、リンゴ幹細胞エキスを使った幹細胞コスメよりもアルガン幹細胞エキスを使った幹細胞コスメのほうが向いているかもしれません。

■初めて幹細胞コスメを使うなら植物由来がおすすめ

3種類の幹細胞培養液のなかでもっとも安全性が高いのは、植物由来のものだといわれています。ヒト由来幹細胞培養液も今のところ副作用の報告はありませんが、幹細胞コスメを初めて試すのであれば植物由来のものが安心だといえます。

また、高い効果が見込めるヒト由来の幹細胞コスメですが、残念ながら少々値段が張ります。集中的にケアをしたいときに使うことはできても、普段使いにすることはほとんどの人にとって難しいといえるでしょう。その意味でも、最初は植物由来の幹細胞コスメから始めることをおすすめします。

 

動物由来幹細胞培養液

最後にご紹介するのが、動物由来幹細胞培養液です。ヒト由来幹細胞培養液や植物由来幹細胞培養液と比べるとあまり使われておらず、動物由来の幹細胞コスメはあまり見かけません。まだまだ発展途上の段階だといえるでしょう。

■よく使用されるのは羊の幹細胞

動物由来幹細胞培養液はその名の通り動物から採取した幹細胞を用いて作られたものですが、特によく使用されるのは幼羊の毛根や羊の胎盤から採取した幹細胞です。これは羊の幹細胞が人間の皮膚幹細胞に似ているためで、他の動物の幹細胞を使用した場合と比べるとアレルギー反応が起こりにくいと考えられています。また、羊が病気にかかりにくいということも羊の幹細胞がよく使用されている理由の一つです。

しかし、いくら類似性が高いとはいえ羊の細胞と人間の細胞は別物です。そのため、アレルギー反応が起きる可能性も十分にあるといえます。アレルギー体質の人は特にリスクが高いといえるでしょう。

■動物由来の幹細胞コスメを使うときの注意点

動物由来幹細胞培養液は、残念ながらそれほど安全性が高いとはいえません。動物由来幹細胞培養液を使った幹細胞コスメを使用するのであれば、原料となった羊が育った環境や実際に使用した人の口コミなどをあらかじめ調べる必要があります。思わぬ副作用を避けるためにも、動物由来の幹細胞コスメを使うときには十分に注意してください。

 

3種類の幹細胞培養液まとめ

幹細胞コスメというと、どれも同じのような気がしてしまうかもしれません。しかし、ヒト由来幹細胞培養液、植物由来幹細胞培養液、動物由来幹細胞培養液では大きな違いがあります。効果の高さを優先するのであればヒト由来が、安全性やコストパフォーマンスを優先するのであれば植物由来が適しているといえるでしょう。ぜひそれぞれの幹細胞培養液の違いを理解し、自分に合った幹細胞コスメを選んでくださいね。

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